薬草・日本茜 日本の伝統色「茜色」の魅力 2024.12.17
日本の伝統色は、自然や四季、そして文化に根ざした繊細な色彩で構成されています。その中でも、赤系の伝統色である「茜色」は、古代から日本人に親しまれてきた美しい色のひとつです。
今回は、薬草としても知られる「日本茜」と茜色についての体験をお話ししたいと思います。 ️
【日本茜の外観】
日本茜は蔓性の植物で、茎は細く長く伸びています。 初夏には小さな黄緑色の花を咲かせ、その姿はとても控えめで可憐です。
この日本茜の根から抽出される赤色の染料によって茜色が生み出されます。 古代より、この染料は着物や布を染めるために使われ、貴族や武士の装束に華を添えてきました。その深い赤色は、時代を超えて愛され、いまなお日本の美を象徴する色とされています。 ️
【日本茜の根を掘り上げを初めて観察して】
日本茜の根を掘り上げた直後の根は、土が付いているためか、ほんのりと赤みがかったように見えました。この根こそが、茜色を生み出す大切な部分なのだと思うと感慨深いものがありました。
️【茜のエキスが滲み出る瞬間】
土を落とした日本茜の根を熱いお湯の中に浸し、温度を少しずつ上げていくと、みるみるうちにエキスが滲み出していきました。お湯が鮮やかに赤く染まると同時に、根そのものも真っ赤に変化していく様子はとても印象的でした。
今回は一度しか染める作業を行いませんでしたが、本来はこの作業を何度も繰り返すことで、深みのある茜色やその他の色合いが生まれるのだそうです。
日本茜を使った色には「茜色」のほかにも、「緋色」や「深緋(こきあけ)」、「浅緋(あさあけ)」といったさまざまな色があり、茜の染料は、染める回数や濃度、布の素材などによって微妙な色合いを生み出すそうです。
日本の四季や自然に根ざした伝統色。その奥深い魅力を、日本茜という植物を通じて感じられたことに感謝しています。
- 根っこを洗った後
- お湯に浸すと根の色がさらに赤く
- 布を浸けています
- 1回の染めの色味です
薬草にまつわるささやかな発見や学びを散歩
するように楽しめるページです。