2024/12/13 15:38

日本の薬の歴史の始まりの地である奈良。

この地には、古くから受け継がれてきた薬草文化があります。しかし、現代においてその魅力が観光客や地元の方々に十分知られていない現状がありました。
奈良の薬草の魅力をもっと多くの人に伝えたい‐‐‐‐そんな思いから、製薬会社としての技術を活かし、薬草を食品として気軽に楽しめる形にすることでその魅力を伝えられるのではないかと考えました。
「薬草」という言葉が少し堅苦しく感じられる方にも、お菓子という親しみやすい形にすることで、もっと身近に感じていただけるのではないか‐‐‐‐そんな想いが、この取り組みの出発点となりました。

そんな折、春日大社萬葉植物園を訪れる機会がありました。その植物園には、万葉集に詠まれた植物が数多く植えられており、自然と歴史が一体となったそのコンセプトに深く感銘を受けました。
自然と歴史が融合したその場所で、万葉集に詠まれた植物が持つ魅力や力を現代の形で表現したい、というアイデアが生まれました。
そして、このアイデアを形にすべく、万葉集に詠まれた植物を活用したお菓子作りを始めることを決意しました。

この取り組みが、奈良の薬草文化を再発見するきっかけとなり、皆さまに自然の恵みや歴史の魅力を感じていただければ幸いです。